LiteSpeed Cache（ライトスピードキャッシュ）は、ウェブサイトの高速化に有効なキャッシュプラグインの一つです。

この記事では、LiteSpeed Cacheの基本的な使い方や効果、設定方法について詳しく解説していきます。

記事を最後までチェックすれば、LiteSpeed Cacheに関することが一通り分かりますよ。

LiteSpeed Cacheとは？

LiteSpeed Cacheとは、litespeed社が開発したウェブサイトの高速化に役立つキャッシュプラグインです。

WordPressやOpenCart、MagentoなどのCMSや、Apacheなどのウェブサーバーにも対応しています。ただしLiteSpeedテクノロジーが提供するものであり、ウェブサーバーのLiteSpeed Web Serverとの組み合わせが推奨されています。

LiteSpeed Cacheを使うことで、ウェブサイトの読み込み速度を劇的に改善することができます。

LiteSpeed Cacheの使い方

LiteSpeed Cacheの使い方を、以下3つの観点から解説します。

• LiteSpeed Cacheのインストール方法
• 基本的な設定方法
• 必要な設定の確認方法

それぞれ詳しく見てみましょう。

LiteSpeed Cacheのインストール方法

LiteSpeed Cacheのインストール方法は、WordPressなどのCMSのプラグインページからダウンロードし、インストールするだけです。

他のプラグインをインストールする際と、方法は一切変わりません。LiteSpeed Cacheのインストールは以下の通りです。

• 1. WordPress管理画面にログインし、プラグインの「新規追加」画面を開く。
• 2. 検索ボックスに「LiteSpeed Cache」と入力し、検索を実行する。
• 3. 検索結果から「LiteSpeed Cache」というプラグインを見つけ、インストールボタンをクリックする。
• 4. インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックして、プラグインを有効にする。
• 5. LiteSpeed Web Serverを利用している場合は、LiteSpeed Web Serverの設定画面から「LSCache」を有効にする。
• 6. LiteSpeed Cacheの設定画面から、キャッシュの設定を行い、必要に応じて機能を有効化する。
• 7. 設定を保存して、ウェブサイトを確認する。

Apacheなどのウェブサーバーに対応する場合は、別途モジュールをインストールする必要があります。

基本的な設定方法

LiteSpeed Cacheを導入するだけでもウェブサイトの読み込み速度は向上します。しかしさらに効果を高めたいのであれば、別途設定が必要です。

主な設定について簡単に解説します。

キャッシュの有効化

LiteSpeed Cacheの設定画面から「キャッシュ」タブを選択し、「全般」タブの「キャッシュ機能を有効にする」をオンにします。

この設定を有効にすることで、キャッシュが利用されるようになります。

ページキャッシュの設定

「キャッシュ」タブの「ページキャッシュ」タブを選択し、「基本」タブの「ページキャッシュを有効にする」をオンにします。

この設定を有効にすることで、ウェブサイトのページのキャッシュを作成することができます。

ブラウザキャッシュの設定

「キャッシュ」タブの「ブラウザキャッシュ」タブを選択し、「基本」タブの「ブラウザキャッシュを有効にする」をオンにします。

この設定を有効にすることで、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときに、ブラウザにキャッシュを保存することができます。

必要な設定の確認方法

LiteSpeed Cacheを使う際には、ウェブサイト上で正常に動作しているかどうかを確認する必要があります。

主に確認する項目としては、キャッシュの有効化状態、設定内容の正当性、キャッシュの生成状況などがあります。

LiteSpeed Cacheの効果

LiteSpeed Cacheを使用することによる効果は、大きく以下の2つです。

• ウェブサイトの高速化効果
• SEO効果

ウェブサイトの高速化効果

LiteSpeed Cacheを使うことで、ウェブサイトの読み込み速度が劇的に改善されます。

特に、動的なコンテンツを含むページや、高負荷のサイトなど、通常のキャッシュプラグインでは改善が難しいとされるケースでも、LiteSpeed Cacheを使用することで、高速なページロードを実現することができます。

ウェブサイトが高速で表示されるようになれば、読者にストレスを与えません。よって読者がウェブサイトを先に読み進めてくれるため、次の項目で説明する「SEO」に対してもプラスに働きます。

ウェブサイトの読み込みが遅いと、読者が途中でブラウザバックをして離脱してしまいます。そうなると、Googleのアルゴリズムに「有益なコンテンツではない」と判断され、検索エンジンのランキングを下げられる原因になりかねません。

またウェブサイトの読み込み速度が速くなることで、ページの表示が早くなり、ユーザーが求める情報やコンテンツに迅速にアクセスできるようになります。そのため、ユーザーが求める情報や商品により早くアクセスできるようになり、コンバージョン率の向上が期待できます。

SEO効果

ウェブサイトの読み込み速度は、検索エンジンのランキングにも影響を与えます。

LiteSpeed Cacheを使うことで、ウェブサイトの読み込み速度が向上し、検索エンジンのランキングを上げることができます。

また、スマートフォンなどのモバイルデバイスでも高速な表示を実現することができるため、モバイルSEOにも有効です。

LiteSpeed Cache使用時の注意点

LiteSpeed Cache使用時の注意点は以下の2つです。

• 環境によっては動作しない場合がある
• 設定ミスに注意する

それぞれ詳しく解説します。

環境によっては動作しない場合がある

LiteSpeed Cacheは、litespeed社が開発したウェブサーバー「litespeed web server」に最適化されています。

そのため、他のウェブサーバー環境では正常に動作しない場合があります。またWordPressのプラグインとして提供されているため、他のCMSとの互換性についても確認が必要です。

設定ミスに注意する

LiteSpeed Cacheの設定は、細かい項目が多いため、誤った設定をすると、逆にウェブサイトの表示速度が遅くなってしまうことがあります。

設定を行う際には、しっかりとドキュメントを読み、ミスのないように注意する必要があります。

ウェブサイトを高速化するつもりでLiteSpeed Cacheを使ったのに、表示速度が遅くなってしまっては、本末転倒ですからね。

まとめ

LiteSpeed Cacheは、ウェブサイトの高速化に有効なキャッシュプラグインです。

設定によっては、通常のキャッシュプラグインでは改善が難しいとされるウェブサイトでも高速なページロードを実現することができます。

ただし、環境や設定によっては、正常に動作しない場合があるため、しっかりと確認する必要があります。