Zabbixとは?特徴やインストールから導入までの方法10ステップを初心者にも分かりやすく解説
Zabbixは、オープンソースのネットワーク監視ツールであり、企業や組織で利用されることが多いツールです。
Zabbixを使うことで、ネットワークやサーバーの監視、アラートの設定、パフォーマンスの分析などが容易になります。本記事では、Zabbixについて詳しく解説し、導入方法や機能紹介、活用事例についても取り上げていきます。
Zabbixとは、2001年にアレクセイ・ウラジシェフによって開発されたオープンソースのネットワーク監視ツールです。
Zabbixは、Windows、Linux、Unix、FreeBSD、OpenBSDなどのオペレーティングシステム上で動作することができます。また、MySQL、PostgreSQL、Oracle、IBM DB2などのデータベースとも連携が可能です。
Zabbixは、監視対象のサーバーやネットワークデバイスからデータを収集し、継続的に監視します。監視データは、グラフやレポートとして表示され、必要に応じてアラートが発生するように設定することもできます。
Zabbixの特徴は以下の8つです。
それぞれ詳しく解説します。
Zabbixは、オープンソースの監視ソフトウェアです。そのため、誰でも無償で利用することができます。
また多くのユーザーコミュニティによって支援されており、カスタマイズや拡張も可能です。
Zabbixは、CPU使用率、メモリ使用量、ネットワークトラフィック、ログファイルなど、多くの監視項目に対応しています。
またさまざまな種類のシステムやネットワーク機器を監視することができます。
Zabbixはアラート機能が豊富で、Eメール、SMS、Slackなどの方法でアラートを受け取ることができます。
さらにアラートの条件を細かく設定することができるため、重要なイベントのみを通知することができます。これにより、迅速に問題に対処することができます。
Zabbixは、監視データをグラフで表示することができます。
これにより、トレンドを把握することができ、問題の発生原因を特定するための手がかりとなります。また多くのグラフのタイプを提供しており、データを視覚的に理解しやすくすることができます。
Zabbixはカスタマイズ性が高く、拡張性に優れています。
ユーザーは必要に応じて独自の監視項目やアクションを追加することができます。さらに、Zabbix APIを利用することで、監視データを外部のシステムに連携することも可能です。
Zabbixは、多言語対応しており、多言語での監視が可能です。現在日本語をはじめ、多くの言語に対応しています。
Zabbixは、スケーラビリティに優れており、大規模なシステムにも対応することができます。
Zabbix Proxyを利用することで、分散型の監視システムを構築することも可能です。
Zabbixは、セキュリティにも配慮されています。
ユーザー認証機能やアクセス制御機能が備わっており、セキュリティの強化が可能です。また、監視データの暗号化や、SSL/TLS接続のサポートも提供されています。
Zabbixの導入方法は、以下の10ステップです。
それぞれ詳しく解説します。
まずは、Zabbixの公式サイトから最新版をダウンロードします。ダウンロードしたファイルを展開して、インストール用ファイルを取り出します。
Zabbixのインストールには、以下のコマンドを使用します。
# tar -zxvf zabbix-3.0.3.tar.gz
# cd zabbix-3.0.3
# ./configure --prefix=/usr/local/zabbix --enable-server --with-mysql --with-net-snmp --with-libcurl
# make
# make install
Zabbixをインストールした後は、設定ファイルを編集する必要があります。設定ファイルは、以下の場所にあります。
/usr/local/zabbix/etc/zabbix_server.conf
設定ファイルを開いて、必要な設定を行います。設定項目については、公式ドキュメントを参照してください。
Zabbixを起動するには、以下のコマンドを使用します。
# /etc/init.d/zabbix_server start
これで、Zabbixのサーバー側の設定が完了しました。次は、監視対象となるホストの設定を行います。
監視対象ホストの設定
監視対象となるホストをZabbixに登録するには、以下の手順を行います。
Zabbixで監視するアイテムを設定するには、以下の手順を行います。
Zabbixでアラートを発生させるためには、監視トリガーの設定が必要です。監視トリガーを設定するには、以下の手順を行います。
以上の手順でZabbixは監視を開始し、指定したアイテムの状態を監視し、アラートを発生させることができます。
Zabbixでアラートを受け取るためには、以下の手順で設定を行います。
Zabbixで収集した監視データを閲覧するには、以下の手順を行います。
Zabbixで収集した監視データからレポートを作成するには、以下の手順を行います。
以上の手順で、Zabbixで監視したデータからレポートを作成することができます。
Zabbixを使用することで、サーバーやネットワークの監視を効率的に行うことができます。
本記事では、Zabbixの導入から基本的な監視設定までを解説しました。Zabbixの機能は非常に多岐にわたりますので、今後も学習を続けていくことでより高度な監視設定を行うことができるようになるでしょう。
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