LiteSpeedとは?特徴やApacheとの違い、設定方法まとめ
Webサイトの速度が遅いと、ユーザーにストレスを与え、離脱率の増加につながります。またGoogleがWebサイトの順位決定にサイトの速度を含めるようになってからは、SEO対策上も速度の改善が重要になっています。
そんな中、Webサイトの速度アップに効果的なWebサーバーが『LiteSpeed』です。
今回は、LiteSpeedの概要や使用するメリット、導入方法などについて詳しく解説します。
初心者でも読み進められるように、専門的な用語を使用する際はその用語に関する説明を記載しています。
LiteSpeedについて気になっている方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
LiteSpeedは、Webサイトの速度を高速化するためのWebサーバーソフトウェアの一つです。
※Webサーバーソフトウェアとは?
インターネット上でWebサイトやWebアプリケーションを提供するために使用されるソフトウェアのこと。
Webサーバーソフトウェアは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を使用して、クライアントからのリクエストを受け取り、Webサイトやアプリケーションのコンテンツをレスポンスとして返します。
LiteSpeedの代表的な機能は、以下の通りです。
LiteSpeedとよく比較されるWebサーバーソフトウェアとして『Apache』が挙げられます。
ただしLiteSpeedはApacheよりもリクエストの処理に最適化されており、高いパフォーマンスを発揮します。
よってLiteSpeedの方がおすすめです。ApacheからLiteSpeedへの移行も、それほど難しくはありません。
LiteSpeedを利用するメリットを3つ挙げるとすれば、以下の通りです。
それぞれ簡潔に解説します。
LiteSpeedは高速でリクエストを処理します。よってWebサイトの表示速度が飛躍的に改善されます。
具体的には、ページの読み込み速度が向上し、ユーザーのストレスを軽減することにつながります。
Webサイトの表示速度は、速いに越したことはありませんからね。
LiteSpeedには、負荷分散のための機能が搭載されています。
複数のWebサーバーを組み合わせることで、トラフィックが集中してもサイトがダウンすることを防げます。
LiteSpeedは、DoS攻撃対策やWebアプリケーションファイアウォールなど、セキュリティ対策の機能が豊富です。
これらの機能が、Webサイトのセキュリティレベル向上につながります。
LiteSpeedの導入方法について、簡潔に解説します。
LiteSpeedの導入は、Apacheからの移行も含めて簡単です。
インストール方法はOSによって異なりますが、公式サイトからダウンロードすることができます。
LiteSpeedは、WordPressやDrupal、Joomlaなど、多くのCMSとの互換性があります。
LiteSpeed専用のプラグインも提供されているため、CMSを使用している場合でも導入しやすいです。
LiteSpeedの設定について、簡潔に解説します。
LiteSpeedはHTTP/2プロトコルをサポートしています。
HTTP/2プロトコルは、より高速なWebページの読み込みを実現するための技術で、LiteSpeedを使うことでWebサイトの読み込み速度を向上させることができます。
LiteSpeedでは、SSL/TLS証明書を取得し、HTTPS通信の設定ができます。これによりWebページのセキュリティを向上させ、ユーザーのプライバシーを保護することができます。
LiteSpeedは、クラウド上でも動作します。オンプレミス環境だけでなく、クラウド環境でも利用することができます。
※オンプレミス環境とは?
情報システムのすべての機能やデータが、企業内部にある専用のサーバールームやデータセンターなどで保管され、社内で管理される形態。
また、AWSやGoogle Cloud Platformなど、主要なクラウドプロバイダーとの連携も可能です。
「LiteSpeedを使ってみたい」と考えている方に向けて、LiteSpeedの料金プランをまとめました。
まずLiteSpeedには、無料版と有料版があります。
無料版は機能が制限されていますが、場合によっては無料版で使える機能だけでも十分です。一方有料版は無料版と比べて、様々な機能が追加されます。大規模なWebサイトやビジネス向けのWebサイトの場合は有料版がおすすめです。
LiteSpeedの有料プランには、以下の表のように複数の種類があり、それぞれのプランによって使用できる機能が異なります。
プラン名 | 価格(月額) |
---|---|
Free Starter | 無料 |
Site Owner | $10 |
Site Owner Plus | $16 |
Web Host Lite | $26 |
Web Host Essential | $36 |
Web Host Professional | $46 |
Web Host Enterprise | $65 |
Web Host Elite | $92 |
Web ADC Small | $65 |
Web ADC Medium | $130 |
Web ADC Large | $260 |
Web ADC Ultimate | $520 |
※各プランの詳細については以下のリンク(引用元)をご覧ください。
上8つのプランの詳細はこちら
下4つのプランの詳細はこちら
価格は、月額数千円から数万円程度まで幅広く、Webサイトの規模や利用目的に合わせて選択することができます。
また有料プランであっても、15日間であれば無料で利用することができます。
この記事では、Webサイトの速度アップに効果的なWebサーバー「LiteSpeed」について紹介しました。
LiteSpeedには、高速化効果、負荷分散の実現、セキュリティ対策の向上など、多くのメリットがあります。また、導入や設定も比較的容易であり、多くのCMSとの互換性もあるため、Webサイトのパフォーマンス向上に向けた取り組みの一つとして注目されています。
ただし、LiteSpeedは有料版が存在するため、Webサイトの規模や利用目的によっては、コストがかかることもあります。また、導入時の設定ミスや誤った設定によって、逆にパフォーマンスが低下してしまう可能性もあるため、十分な知識と経験を持った専門家に依頼することをおすすめします。
Webサイトの速度は、ユーザーの利便性や検索エンジンの評価にも大きく影響する重要な要素です。LiteSpeedを活用して、ウェブサイトのパフォーマンス向上に取り組んでみることをおすすめします。
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