Apacheとは?特徴や基本設定を初心者にも分かりやすく解説
「Apacheについて調べたいけど、そもそも基本的なことが分からない」とお悩みではありませんか。
そこで今回は、Apacheの特徴や基本設定について、初心者にも分かりやすく解説します。
記事を最後までチェックすれば、Apacheに関する最低限の情報が手に入りますよ。
Apacheとは、Webサーバーソフトウェアの一種であり、世界中で最も広く使われているWebサーバーのひとつです。
Apacheは1995年にリリースされた初期バージョンから、現在まで多数のバージョンアップが続けられており、多機能かつ高速・安定性に優れたWebサーバーとして世界中で広く利用されています。
Apacheは、オープンソースソフトウェアとして無料でダウンロードできます。また様々なプラットフォームに対応しており、Windows、Linux、macOSなど多くのOSで動作します。
Apacheには、多数のモジュールが存在し、その機能を拡張することも可能です。そのため、様々なWebアプリケーションやサイト構築に利用されています。
Apacheには、以下5つの特徴があります。
それぞれ詳しく解説します。
ApacheはオープンソースのWebサーバーソフトウェアであり、誰でも自由に利用することができます。
またソースコードを公開しているため、自由に改良やカスタマイズが可能です。そのため、多くのユーザーに利用されています。
Apacheには多数のモジュールが存在し、様々な機能を拡張することができます。
例えば、PHPやPythonなどのスクリプト言語を使用するためのモジュールや、SSL通信の暗号化を行うためのモジュールなどがあります。
Apacheは柔軟なカスタマイズが可能です。
前述の通りApacheには多数のモジュールがあります。そしてそのモジュールのインストールや設定変更が容易であるという特徴があります。
また設定ファイルもテキスト形式で記述されているため、簡単に編集することができます。
Apacheではポートの変更や仮想ホストの設定など、柔軟なカスタマイズが可能です。
ユーザーのニーズに合わせたWebサーバーの構築ができます。
Apacheは安定性が高く、高負荷下でも安定した動作が期待できるという特徴があります。
そのため、企業や大規模なWebサイトでも利用されています。
Apacheのインストール方法について説明します。ここでは、LinuxのCentOS 7にApacheをインストールする手順を紹介します。
まず、以下のコマンドを実行してApacheのインストールを開始します。
このコマンドを実行すると、必要なパッケージがダウンロードされ、Apacheがインストールされます。インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してApacheを起動します。
これで、Apacheが起動し、Webサーバーとして動作する準備が整いました。また、サーバー起動時に自動的にApacheを起動するように設定するには、以下のコマンドを実行します。
以上の手順で、Apacheのインストールと起動が完了します。
Apacheの基本設定について説明します。Apacheの設定は、主に以下のファイルで行います。
httpd.confファイルは、Apacheの基本的な設定を行うためのファイルで、各種設定項目が記述されています。また、conf.dディレクトリには、拡張機能の設定ファイルを置くことができます。
Apacheの基本設定の中でも重要な設定項目として、ポート設定と仮想ホストの設定があります。
Apacheは、デフォルトで80番ポートを使用してHTTP通信を行います。しかし、セキュリティ上の理由から、一部のユーザーはポートを変更することが望ましい場合があります。
ポートを変更する場合は、httpd.confファイル内の以下の設定項目を変更します。
Listenの後に記述されたポート番号を変更することで、ポートを変更することができます。
Apacheでは、仮想ホストを設定することができます。仮想ホストとは、1つのサーバーで複数のドメインをホスティングすることができる仕組みです。
仮想ホストを利用することで、複数のサイトを同じサーバー上で運用することができます。
仮想ホストの設定は、httpd.confファイル内に以下のような設定項目を追加することで行います。
ServerName example.com
DocumentRoot /var/www/example
上記の設定では、example.comというドメイン名にアクセスした場合に、/var/www/exampleディレクトリ内のファイルを表示するように設定されます。
このように、仮想ホストの設定を行うことで、1つのサーバーで複数のサイトを運用することができます。
ApacheとNginxの特徴や違いを、箇条書きでまとめました。
Apacheの特徴
Nginxの特徴
Apacheは、多数のモジュールが存在するため、様々な機能を拡張することができますが、その分処理速度が低下する場合があります。一方、Nginxは軽量であり、高負荷下でも高速に処理することができます。
またリバースプロキシとしての機能が強力であり、Webサーバーとしてだけでなく、アプリケーションサーバーとしても使用することができます。
Nginxについては、以下の記事でも詳しくまとめています。
関連記事:Nginxとは?特徴やApacheとの違いを初心者向けに分かりやすく解説
ApacheとLiteSpeedの特徴や違いを、箇条書きでまとめました。
Apacheの特徴
LiteSpeedの特徴
Apacheはオープンソースであり、無料で利用することができるため、多くのユーザーに利用されています。一方、LiteSpeedは商用製品であり、有償で利用することが必要ですが、非同期I/O処理に対応しており、高負荷下でも高速に処理することができます。
またApacheと互換性があるため、Apacheの設定ファイルをそのまま利用することができます。
LiteSpeedについては、以下の記事でも詳しくまとめています。
関連記事:LiteSpeedとは?特徴やApacheとの違い、設定方法まとめ
Apacheは、オープンソースであり、多数のモジュールが存在し、様々な機能を拡張することができます。ポートの変更や仮想ホストの設定など、柔軟なカスタマイズが可能です。
一方、NginxやLiteSpeedと比較すると、非同期I/O処理に対応しておらず、高負荷下での処理速度が低下する場合があります。しかし、Apacheはオープンソースであり、無料で利用することができるため、多くのユーザーに利用されています。
興味を持った方は、ぜひApacheを試してみてください。
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