本記事では、似ているようで全く違うレンタルサーバーとVPS（仮想専用サーバー）の違いについて解説します。2つの違いを明確にして、自社にマッチしたサービスを明確にしていきましょう。

レンタルサーバーとVPSの違い

レンタルサーバーとは、事業者が運営するサーバーをレンタルし、そこにWebサイトやその他のシステムを導入・運用できるサービスの総称です。一般的なレンタルサーバーは「共用サーバー」と呼ばれる仕組みにより、1台のサーバーを複数のユーザーが共用しています。

一方、VPS（仮想専用サーバー）もレンタルサーバーの一種であり、共用サーバーと同じく1台のサーバーを複数のユーザーが共用しています。しかし決定的に異なるのは、「サーバー上に仮想的な個別空間を用意している」ことです。

具体的には仮想化技術を用いてサーバーが持つリソースを複数に分割し、それぞれを1台のサーバーと見立てて運用します。つまりユーザーからすれば、個別にサーバーをレンタルしているのと同じようなものです。

物理的に1台のサーバーを占有する専用サーバーとは違い、1台のサーバーリソースを分割しているので専用サーバーよりも安く利用できるのがVPSの大きなメリットです。

レンタルサーバー、VPS、専用サーバーの比較表

各種サービスの違いをわかりやすくするために、レンタルサーバー（共用サーバー）、VPS、専用サーバーの比較表を作成したので参考にしてください。

まとめ

非常に高い信頼性を必要とするシステムでない限り、専用サーバーを選ぶメリットはありません。したがってレンタルサーバーかVPSから選択するケースが大半です。

レンタルサーバーは「コスト重視」、VPSは「スペックとコストのバランス重視」と考えると、どちらが自社にマッチしたサービスが判断しやすいですね。どちらにもメリットがありますので、サービス利用の目的を明確にした上で、どちらが最適かを選びましょう。